シリーズ22作目にして、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じた2番目の作品『007 慰めの報酬』を見ました。
ネタバレありで感想を書きます。
前作のラストで捕縛したミスター・ホワイトを尋問するところから物語がはじまりました。
舞台もイタリア北部のヴェネツィアから中部のシエナと、すこしだけ南下するので、地続き感があります。
作風というか、作り方に慣れたのか、あるいは楽しみ方が分かったのか、うす皮ひとつ挟むような感覚で見ました。相変わらず敵を生かして捕らえるのではなく、散々、戦ったあげく最終的に殺してしまうのも「ボンドはそういう男」と割り切れば、しっくり来ないまでも、分からないではありません。
前作『カジノロワイヤル』に登場したキャラクタが、そのまま登場するのも良かったですね。
特に胸を打ったのはジャンカルロ・ジャンニーニ演じるルネ・マティス。前作では裏切り者の汚名を着させられ、今作でも、ある種、惨めとも言える生活を送っていましたが、まさか、彼が死ぬことになるとは思いもしませんでした。
味のあるキャラだっただけに退場は惜しいですね。
前作の敵であるル・シッフルも良かったですが、今回のマチュー・アマルリック演じるドミニク・グリーンも、なかなかの悪役っぷりで良かったです。
ミスター・ホワイトといい、ドミニク・グリーンといい、名前に色が入っているので、敵組織の幹部は、みんな名前に色が含まれるのかもしれませんね。
終わりに
比較的、あっさりと楽しむことができました。
見終えてから気がついたのですが、上映時間は106分と2時間以内だったのですね。短い作品の方が集中して見られるので、長すぎないことも良かった理由のひとつかもしれません。
次はスカイフォールですね。