雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

線路を敷設し、駅を建設する本格紙ペン『ロールライトレイルロード』の感想


 HOY GAMESさんのゲームマーケット2022春の新作『ロールライトレイルロード』を遊びました。
 2人~4人用の紙ペンゲームです。

ゲームの概要

 プレイヤーは豆農家の実家を飛び出し、鉄道会社に就職した新人社員です。
「大豆」から削り出した「ダイス」に運命を託し、鉄道計画を推進します。
 10ラウンドが終了したときに、最も多くの点数を獲得したプレイヤーが勝利します。

ゲームの感想


『豆と共にあれ』を作られたHOY GAMESの矢沢さんによる、新作紙ペンゲームです。
 相変わらずの豆好きで、こじつけ感のあるストーリーですが微笑ましく感じます。

本ゲームは作者が思いついてからすぐに出そうと思った、実験的なゲームです。
そのため、見た目やゲームの完成度は過去作と比べて低いものになります。
それでもプレイしてみたいという挑戦的な方はぜひお買い求めくださればと思います。
また、これをデベロップして出したいというパブリッシャーの方がいましたら是非お声がけください。


 と言うわけで『豆と共にあれ』と比較すると粗削り感がありますが、鉄道ゲーム特有の面白さは確かに秘められていて、可能性の塊だと感じました
 親近感のある東急の路線マップしか遊べていませんが、ちょっと得点効率のパターンが一直線かなと感じました。
 紙ペンゲームの面白さのひとつに、複数の勝利ルートがあると考えています。
 最初は全プレイヤー、同じ真っ白な紙から始まるのに、ゲームが終わるときには、ぜんぜん違う紙になっていて、そのゲームとしての幅広さ、可能性の奥行きが魅力と考えています。
 一方、本作はと言うと、横浜鉄道が非常に強力で、最終的には横浜鉄道を、どこまで掘り進められるのかだけが問われているように感じました。
 今後、さらなるディベロップメントで広がりが生まれるのを期待するのと同時に、早めに大阪路線マップを遊ぶ機会を設けたいですね。

終わりに

 紙ペンゲームは2人からでも濃厚なプレイ感が得られるので、最近、特に気に入っているメカニクスですが、矢沢さんのデザインは、ほんとうに好みとしか言いようがありません。
『豆と共にあれ』も凄まじかったですし、本作もプレイ感が重厚で、遊んでいる感が強めです。本作がパブリッシャーから声が掛かり、完全版がリリースされることを祈ると同時に、次の新作も楽しみにしています!