SCRAPの新ブランド「体験する物語project」の第1弾、ラブライブ!サンシャイン!!とコラボした『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル in よみうりランド』に参加してきました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
イベントの概要
まったく新しいタイプのイベントであるが故に、どう説明すればよいのか、さっぱり分かりません。
解体するならば、
(1)「助っ人さん」として、Aqoursと浦の星女学院の生徒たちとフェスの準備をする。
(2)フェス参加者として沼津PRイベントに参加する。
(3)Aqoursの新曲ライブを楽しむ。
という感じでしょうか。
公式の体験レポートが分かりやすいので、もう少し知りたい方は、こちらをオススメします。
イベントの感想
本作のプロデューサーは、きださおりさんです。
現代日本のクリエイターでは、最も注目しているひとりなので「体験する物語project」が発表されたときは、おおいにテンションが上がりました。
『のぞきみカフェ』『インサイド・シアター』『オンライン・パパラッチ』を経て、ついにリアルな物語体験イベントに打って出るのかとワクワクしました。
が、後に発表されたタイトルを見ると、『ラブライブ!サンシャイン!!』とのコラボだったので、どう受け取ったものか戸惑いました……。
あまりアニメを見ないし、アイドルに対する関心度も高くないわたしにとって、『ラブライブ』の知識は『グランブルーファンタジー』とのコラボイベントで得た程度の知識しかありません。いくら、きださおりさんのファンだからと言って、行くべきか否か……。
悩みはしましたが、結局、行くことに決めました。
なんと言っても、きださおりさんの新作ですし、「体験する物語project」の第1弾です。今後、長く続くであろうブランドの第1弾を見逃すわけにはいきません。
結論を言うと、ファンは行くべき、というイベントでした。
上述の通りAqoursファンではありませんが、リアル体験型イベントには相応の愛情があります。参加するからには予習しますし、前のめりの体当たりで参加します。
その結果、わたしが感じたのは異様なまでにリアリティが高められた一体感でした。
元々、感受性が強すぎて涙もろい性質なのですが、掲揚の瞬間は、まったく涙を我慢できませんでした。
全体を通して感じたのは、人間の手で作り上げたアナログな現実味です。
その下支えとなったのは、なんといっても浦の星女学院の生徒さんがリアルに存在していることでしょう。
タイトルに「浦の星女学院が存在する世界」と書きましたが、ディズニー映画の世界を現実に作り上げたものがディズニーランドとするならば、『ラブライブ!サンシャイン!!』の世界を現実に作り上げたものが『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル』でした。
まさしく参加者は、等身大の自分のまま、浦の星女学院が、Aquorsが現実に存在する世界に飛び込めるのです。
しかも、観客としてだけではありません。
「助っ人さん」として行くわけなので、ディズニーでたとえるならば「ミッキーマウスに頼まれて、ミッキーマウスと一緒にディズニーランドを1時間で作って、出来上がったディズニーランドで楽しんでから、エレクトリカルパレードを見る」みたいな感じなのです。
一体感が半端ありません。
……が、100%、楽しめたかと聞かれたら、首を横に振らざるをえません。
演出に乗せられてグッと来て感動したりもしましたが、残念ながら、わたしは疎外感を覚えることの方が多かったです……。
イメージとしては、ディズニーを知らないのに、友だちに誘われてディズニーランドに来てしまったようなものです。
Aqoursファンでない身からすると、わりと「場違いなところに来てしまったな……」と思う瞬間が多かったです。
でも、ずっと辛かったかと問われたら、そうでもありません。
リトルデーモンとして堕天のパワーをキレッキレの動きで提供しましたし、沼津のおすすめスポットとして「甘味処どんぐり」を付箋に書いたら、黒澤ルビィと被っていて「えっ、ルビィもあのお店、好きなの! 一緒じゃん!」と謎のシンパシーを感じたりしました。
ヨキソバを食べたときは、厨房には渡辺曜が実在していて、彼女が作った料理を食べているのだと何故か信じていました。
楽しむ気持ちさえあれば、どんなときも楽しいんですよね。
終わりに
とても素晴らしいイベントでした。
わたしはターゲットのど真ん中ではありませんでしたが、得難い体験でしたし、参加できて良かったです。
「体験する物語project」の第2弾も楽しみです。次は『歌舞伎町探偵セブン』が嬉しいですが、コラボだったら『名探偵コナン』でよろしくお願いします!