雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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13年ぶりに遊んだ『極限脱出 9時間9人9の扉』の感想


 続編と抱き合わせ販売された『ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック』所収の『極限脱出 9時間9人9の扉』を遊びました。
 2009年12月に発売されたDS版を遊んだ以来なので、約13年ぶりです。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

 イシイジロウプロデューサー、シナリオ打越鋼太郎、キャラクター西村キヌという豪華メンバーによる謎解きADV。
 プレイヤーは平凡な暮らしを送っていたところ、ある日、謎の男に眠らされ、男女8人と共に沈みゆく船に閉じ込められた少年を操作することになる。9人は9時間以内に脱出しなければ全員死亡というノナリーゲームに巻き込まれることになり、協力して脱出を目指すことになる。

ゲームの感想

 上述の通り2回目のプレイです。クリアに要した時間は9時間8分(もう1分、長く遊んでいたら9時間9分9秒でした)。
 通常、この手のアドベンチャーゲーム、脱出ゲームはネタが分かってしまったら二度は遊べないのですが、さすがに13年も経つと細部を忘れるので、謎解き部分は新鮮な気持ちで遊ぶことができました
 ストーリーも案外、おぼろげにしか覚えておらず「このキャラクターがキーとなるキャラクターだった気がするけれど、どう物語の真相に絡んでくるんだっけな?」という程度だったので、楽しく遊ぶことができました。


 また、ここがいちばん肝心なのですが、本作は、極限脱出シリーズもしくはZERO ESCAPE 3部作の第1弾となります。
 従って『9時間9人9の扉』という単体の物語としては、一応、幕を下ろしますが、3部作としては言わば序章に相当し、物語全体としては謎が残ります。
 13年前の初回プレイ時は、スキップができないという致命的なシステム上の課題があって、エンディング到達までのプレイングは、かなり苦痛でした。そして、その苦痛を乗り越えた先に、すべての謎が解明されるのかと思いきや、多くが放置されたので不完全燃焼感を覚えました。


 この感情自体は覚えていたので、今回は、あまり期待しすぎず、与えられるものを、与えられるままに受け取って、その分だけ楽しもうという姿勢で臨みました。
 結果としては、けっこう良かったと言いますか、充分に楽しめました
 フローチャートとスキップが実装され、効率的にテキストを読めたことも、プレイ感の向上という観点では、寄与していたところが大きかったです

終わりに

 13年ぶりに再プレイしたのは、シリーズ第2弾の『善人シボウデス』と第3弾の『刻のジレンマ』に向かう前に復習したかったからです。
『9時間9人9の扉』の物語が終わった後、この物語世界がどう続き、どう終わるのか、ずっと気がかりでした。次は『善人シボウデス』、楽しみです!