雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

トランプゲームはコンポーネントがないので覚えにくいですよね

 なんか、もう独り言みたいなタイトルですが、本エントリでは、最近、遊んでいるトランプゲームについて振り返ってみたいと思います
 ボードゲームを遊んでいると、その時々で関心が移り変わっていくことを自覚します。
 いきなり自分語りで恐縮ですが、最初に魅力を覚えたのは小箱ゲームでした。まず、安い。安いものは1000円、だいたい1500円から2000円以内で、高いものでも2500円です。そして、空間を占有しないので、大箱ゲームをひとつ保管する空間で、小箱ゲームなら10も20も保管できます。実に素晴らしいです。小箱コレクターになろう! そう思って、小箱でありさえすれば、とにかく買い集めていましたが、やがて玉石混交であることを知って、好みでない小箱は手放していくようになりました。
 小箱と同時期に心酔していたのはクニツィアです。クニツィアデザインならば、何でも買っていました。でも、クニツィアだって玉石混交です。名作もあれば、目を疑うような駄作もあります。好きなのはクニツィアの面白いゲームであって、クニツィアの全てのゲームではなかった。そう気付いてからは、足が遠のいてしまいました。
 小箱、クニツィアと経て、次に飛びついたのはドミニオンであり、デッキ構築であり、シナジーでした。多様な特殊効果を持つカードを組み合わせて、思いもしなかった効果を導き出す。これは付き合ってくれるメンバーが最大の問題だったかもしれません。同じくらいの技量を持っている友人と、何度も繰り返す遊ぶだけの時間。両者がなければ、なかなか成立しません。
 ここで、またデザイナに戻って、フリーゼ、ワレス、ローゼンベルクと遊んでいって、色々と一周した結果、現在はコンポーネントが汎用的なものが好みになっています。すなわちトランプであり、ドミノであり、天九であり、ごいたであり、花札です。
 特にトランプは、昨年11月に赤桐裕二さんが『トランプゲーム大全』という250種ルールを掲載した計656ページの、まさに大全と呼ぶに相応しい一冊を上梓し、練馬おやこボードゲームさんが『おうちでトランプ』という同人誌を発行し、マサイキリンさんが『キリンのトランプ本』を発行し、なんだか盛り上がっている感があります

今年に入って遊んだトランプゲーム

 クリベッジ、トリガミスピッツァー、ハーツ、ファイブハンドレッド、クラブ、ベリシネベリシ、スパイトアンドマリス、ピラミッド大富豪、ゼテマ、マキャベリ、エカルテ、トリュック、ジャーマンホイスト、ダックスープ、タブラネット、デュラック、ル・トゥルック、7ハンドポーカー、ダーティ・クラブ、テキサスホールデム、ぶたのしっぽ、ノーティス、ナインティナイン、たこやき、きゅうり、トゥエンティトゥ、ピケット、プット、キャンセレーションブラックレディ、スコポーネ、ジンラミー、グアンダン、以上33作

面白かったトランプを問われても咄嗟に出てこない

 と言うわけで、数えてみたら今年に入って33作も遊んでいたわけですが、正直な感想としては「え、そんなにやってたっけ?」という感じなのです。
 さらに、もし誰かに「どのゲームが面白かった?」と問われると、なかなか苦しくて、咄嗟に出てきません。
 ここまで考えて「そもそも、どうして覚えていられないのか」と自問した結果、思いついた理由が「独自のコンポーネントがないからではないか」です。
 たとえば一般的なボードゲームの場合、きれいなアートワークで飾られた箱に入って、独自のデザインのカードや駒が入っています。それが、トランプの場合、どんなゲームであっても、見た目はトランプそれ自体であり、他には何もありません。敢えて言うならば、別に用意するチップや点数表くらいでしょうか(もちろん、それだってプレイヤが勝手に用意するものであり、ゲームが独自に用意しているものではありません)。
 人間という生き物は、多くの情報を視覚から取り入れています。どんなに面白くても、視覚からの情報が一定である限り、あんまり深く記憶できないものなのかもしれません。

遊んだゲームをまとめてみる

 そこで、少しでも記憶を鮮明かつ長期的に保持できるように、自分なりに遊んだトランプゲームをまとめてみることにしました。

ゲーム名 コメント お気に入り度
クリベッジ 2人用 ★★★★★
ノーティス 3〜6人用トリックテイキング ★★★★★
ピケット 2人用トリックテイキング ★★★★
スコポーネ 4人用ペア戦 ★★★★
ファイブ・ハンドレッド 3人用トリックテイキング ★★★★
キャンセレーション・ブラックレディー トリックテイキング ★★★★
ハーツ トリックテイキング ★★★★
ベリシネベリシ ブラフゲーム ★★★★
ナインティナイン 3人用トリックテイキング ★★★★
トリガミ 3人用トリックテイキング ★★★
スピッツァー 4人用トリックテイキング ★★★
クラブ 3人用トリックテイキング ★★★
ダック・スープ 2人用 ★★★
タブラネット 2人用。スコポーネの2人用ルール? ★★★
ピラミッド大富豪 2人用 ★★★
ジャーマン・ホイスト 2人用トリックテイキング ★★★
7ハンド・ポーカー 2人用 ★★★
テキサスホールデム ポーカー ★★★
ジンラミー 2人用 ★★★
グアンダン 4人ペア戦 ★★★
デュラック 2人用 ★★
ぶたのしっぽ パーティゲーム ★★
ル・トゥルック 2人用 ★★
エカルテ 2人用トリックテイキング
プット 2人用
トリュック 2人用
スパイト・アンド・マリス 2人用
マキャベリ ラミィキューブ
ダーティ・クラブ
たこやき 2〜6人用(推奨3人)
きゅうり 2〜7人用(推奨4人)
トゥエンティ・トゥ
ゼテマ 2〜6人用(推奨3、4人) *1

 ざっと、こんな感じでしょうか。
 お気に入り度というのは、あくまで秋山基準ですので、一般的な評価や、ここを読んでくださっている皆さんの好みとは乖離があるかもしれません。
 結論として、群を抜いて面白いのは『ノーティス』です。かなり変態度の高いトリックテイキングで「変態トリックテイキングと聞いて!(ガラッ」という方には、是非、遊んでいただきたいです。
 2人用ゲームだと『クリベッジ』がシンプルながら面白く、2人用トリックテイキングだと『ピケット』が良いですね。どちらも手役の概念を含むので、花札の『八八』が好きな方は楽しめるのではないかと。
 3人用トリックテイキングだとナインティナインが至上と考えていましたが、『ファイブ・ハンドレッドも良いですね。
 4人用ペア戦の『スコポーネ』は『ごいた』が好きなひとなら面白く遊べるでしょう。相方に迷惑を掛けるのが苦手という方は、2人から遊べる『タブラネット』がちょうどよいかと。
 4人以上のトリックテイキングだと、定番になりますけれど『ハーツ(ブラックレディ)』がやっぱり安定ですよね。ただ、これは、あくまでもトリックテイキング入門に過ぎず、真に素晴らしいのは、そこから一歩、先に進んだ『キャンセレーションブラックレディ』ですね。
 ブラフゲームですけれど『ベリシネベリシ』は傑作だと思います。『ブラフ(ライアーズダイス)』しか知らない方は、是非。……ちなみに、トランプではないですけれど、ブラフ系というくくりなら、クニツィアの『DTC』も面白いです。
 その他、多くなるので列記はしませんが、★★★のゲームは、概ね面白いと思います。少なくとも秋山は誘われたら断りません。★★は状況に応じて、★は……まあ、いわゆるノットフォーミーです。

終わりに

 覚書を兼ねてまとめてみましたが、こういう振り返りは良いかもしれませんね。
 こうして言葉にしておくと、いざ「秋山さん、最近、トランプにはまってますよね? オススメのを遊びませんか?」と問われたときに、すぐに「では、○○を遊びましょう」と提案できそうです。
 また、遊んだトランプゲームが溜まってきたら、頃合いを見計らって振り返ってみようと思います。

*1:2人プレイのみプレイのため未評価