8月8日は第23回『トランプ勉強会』でした。
学んだトランプゲームの感想を書きます。
ブリスコラ
『ブリスコラ』イタリアの代表的なトリックテイキングゲームで、現地ではスコパとトレセッテと並ぶ国民的ゲームとのこと。
手札は3枚で残りは山札。1トリックごとに山札から1枚を引いて補充。山札があるうちはメイフォロー、なくなってからはマストフォロー。点数の高いひとが勝利。
2人用のトリックテイキングでは『クリベッジ』が至高であると信じていますが、次に好きなのは『シックスティシックス』です。手札枚数が1枚違う『シュナプセン』も嫌いではありません。
本作は2人用の『シックスティシックス』や『シュナプセン』を多人数で遊べるようにアレンジしたものと感じました。4人で遊ぶときは2人ずつでチームを組むそうですが、今回は3人で遊びました。
ちょっと雑味が強かったですね。
トルフ
3~4人用のインドネシアのトリックテイキングゲーム。
まず、インドネシアという点が珍しいですね。
ビッドがあるのですが、これが変わっています。通常のビッドは、ビッド通りの、もしくはそれを超えるトリックを取ることを目指しますが、本ゲームにおいてはビッド後に、全員の宣言値を足し算し、それが13未満か、13を超えているか確認します。未満の場合はビッド以下を目指し、13を超えている場合はビッド以上を目指します。
トリックテイキング用語に「ミゼール」というものがありますが、これは1トリックも取らないことを意味します。通常のトリックテイキングは、トリックを取ることが目標なので、ミゼールは目標が180度逆です。
このゲームの場合、手札が強く、多くビッドしたとしても、自分以外の全員が低くビッドした場合、場のルールがミゼールに変わりうるのです。極めて珍しいルールです。
この他にも奇数ディールは反時計回り、偶数ディールは時計回りにカードを配る(こんなルール聞いたことがありません!)。
ディーラーは累計得点の低いプレイヤーが行う(類似ゲームは『掛合トランプ』くらいしか思い浮かびません)。
など珍しいルールが多く、ビッドは手札を用いて行うなどと組み合わせることで、極めて独自色の強いゲームになっています。
3人ゲームと4人ゲームとではプレイ感が異なるかもしれないと考え、両方遊びましたが、どちらも味わいが異なり、いよいよ混迷の極みです。
個人的な好みで言えば、3人ゲームです。
終わりに
トランプ勉強会は、面白いかどうかは二の次、とにかく古いゲームから順番に遊ぶ。というコンセプトで遊ぶゲームを決めているので、いわゆる当たりのゲームに巡り会えることは少ないです。
この日に遊んだ『トルフ』は、歴代のゲームの中では光り輝いており、五本の指に入る面白さであると感じました。収穫です。