2018円7月13日より、東京ミステリーサーカスで始まった新しいタイプのリアル脱出ゲーム『絶望トイレからの脱出』を遊んできました。
芸人で謎解き好きのサバンナ高橋茂雄が、SCRAPと共同制作したという、2人1組で遊ぶ15分限定のゲームです。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
あなたは、ある小学校の5年生。
授業中、不意に激しい腹痛に襲われてしまった。「せ、先生、トイレ行ってきていいですか?」
恥ずかしかったが、勇気を振り絞って僕は言った。
「えっ!? アイツもしかして」
そんな空気に包まれた教室。あちこちからクスクス笑う声が聞こえた。
でも、笑われても漏らすよりマシだ。
その時だった。窓際のアイツも手を挙げた。「せ、先生、僕も行ってきていいですか?」
クラスで一番目立たないアイツだ
いや、一番は僕か。アイツも腹痛に苦しんでいたなんて……。「なんだお前ら! さっさと行ってきなさい。チャイムが鳴るまでに戻って来るんだぞ!」
先生の言葉で立ち上がった僕ら。
冷静に。変に勘繰られないように。それでいて大急ぎで行くぞ。「急ごう。チャイムが鳴るまでに戻らないとみんなに冷やかされるぞ」
「ど、どこのトイレに向かってるの?」
「職員室の奥だ! あのトイレならこっそり入れる!」
「でもあそこは使うのは禁止のはずじゃ?」
「……大丈夫だ! いこう!!」
勇気を振り絞った僕らの物語が始まった。
https://mysterycircus.jp/zetsubou_toilet/
そのトイレにはとんでもない仕掛けがあるとも知らずに……!
感想
東京ミステリーサーカスの2階に新設された、小型のリアル脱出ゲームです。
チケットのタイプは、2人1組のペアチケット(2400円)だけが用意されており、一度、挑戦して失敗するとリベンジペアチケット(2000円)が購入できるようになります。
15分で1人1200円と考えると、少し高めに感じられるかもしれませんが、従来のリアル脱出ゲームが60分で1人3000円だったことを考えると、だいぶ敷居は下がっており、仲の良い友人や恋人と2人っきりで楽しめることを考えると、かなり遊びやすいコンテンツであるように感じます。
同じく東京ミステリーサーカスの2階にある『ある刑務所からの脱出』は制限時間10分でしたが、難易度的には控えめで、脱出初挑戦の方であれば適切だったかもしれませんが、慣れている身からすると時間をめちゃくちゃ余らせてオーバーキルできる難易度でした。
そういうこともあって「まあ、さくっとクリアできるでしょー」と軽い気持ちで臨んだのですが……。
工程数、多っ!
なかなかの歯ごたえでありました。
ゲームは、ほんとうにトイレの個室くらいのサイズの小部屋で進行します。相方となるプレイヤは、隣の個室に入っているという設定で、なんとかして意思の疎通を図って、共に脱出を目指すことになります。
いわゆるリアル脱出ゲームの醍醐味のひとつ、情報共有にフォーカスが当てられた作品で、ひとりだけでは絶対に脱出することができません。お互いにお互いだけが持っている情報を、こまめに交換する必要が求められます。
途中、何度か壁を感じましたが、1分以上、立ち止まることなく、けっこうスピーディに走りました。しかし、それでも10分が経過したところで辛く感じました。
できれば1発クリアしたい! 意外に難しい! 間に合うのか! 次の謎の突破口は、こちらの部屋にあるのか、それとも相手の部屋にあるのか!? 知らず知らずのうちに、つい荒々しい口調になってしまいますが、興奮してしまうと些細な情報を見落とすことに通じます。
落ち着いて、情報と小道具の両方を整理しながら、冷静に進めるのが大事!
最終的には、2分残しくらいでしょうか。
なんとか無事に脱出することができ、思わずガッツポーズを取ってしまいました。
同じタイミングで、8組ほどが参加しましたが、リベンジペアチケットを使ったプレイヤが真っ先に脱出成功し、秋山たちは2組目、その後、出入り口付近を見ていたら、もう1組が脱出成功し、残りは失敗……それくらいの難易度でした。
謎解きになれているからこそ脱出成功できましたが、そうでなければ、
思っていたほど難しかった。よっぽど察しの良い2人なら1発クリアできるだろうけれど、基本はリベンジ前提の難易度だったんだろうなー
と、自らをなぐさめることになっていただろうと思います。
そういった意味では、適切な難易度、分量でした。
成功に向けての対策
上にも書きましたが、難易度的には『ある刑務所からの脱出』よりも高めです。
従って攻略という観点では、こちらを先に遊び、ある程度、謎解きに対してレベルを上げたうえで挑んだ方が良いかもしれません。感想も書いていますので、参考にしてください。
終わりに
振り返って考えてみても、今までに遊んできたリアル脱出ゲームの中では、最上位に近いところにあるように思います。
プレイスタイルとして、基本的には、ぺこらさんと2人で、あるいはソロで遊ぶことが多いので、2人を前提とした難易度や展開は、求めているものに対してぴったりでした。なぞともカフェのCUBEも、基本2人で遊びますが、あれは、ときどき3~4名を前提とした分量だったりするので、2人をターゲットとされた謎解きは、ほんとうに、もう、ぴったり以外の言葉が見当たりませんね。
初めての方にも慣れている方にも、等しくオススメできる良いゲームです。
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東京ミステリーサーカスでは、他にも多くのリアル脱出ゲームが遊べますし、リアル潜入ゲームのような変わったものもあります。下記にて紹介していますので、よろしければどうぞ。1日遊べちゃうんですよ。