『カタンの開拓者たち』や『ウボンゴ』などの日本語版を手がけているパブリッシャー ジーピー社が『エスケープルーム』の発売をお知らせしました!
ゲームマーケット2019春にて体験プレイを提供し、今年度中に発売を予定されているそうです。
『エスケープルーム』の日本語化は、ずっと待ち望んでいたので、どんなゲームであるか紹介させていただきます。
ゲームの概要
『エスケープルーム』はノリス社をはじめ10社以上からリリースされている、謎解き系の協力ゲームです。
海外の謎解き系ゲームという観点では『イグジット』や『アンロック』を思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらの『エスケープルーム』は、より時間制限のあるリアル謎解きゲームにプレイ感が近しいです。
基本には計4つのゲームが収録されており1つ購入すれば、3回は楽しめます。
『エスケープルーム』最大の特徴は、なんと言ってもクロノデコーダーと呼ばれるガジェットでしょう。
赤いボタンを押すと60分のカウントダウンを始めてくれる機械で、これがあるだけで俄然、焦ります。さらに、謎を解いた結果、このカウントダウンを止めるために必要な鍵が分かるのですが、その鍵を実際にクロノデコーダーに差し込むことでカウントダウンが止まったり、あるいは間違っているときはペナルティとして残り時間が減ったりします。
ヒントシステムも秀逸で、一定時間が経過するとヒントカードを見るように指示されます。ヒントカードには「残り50分になったら見ろ」だとか「残り15分になったら見ろ」だとか、残り時間が指定されており、デザイナ側が想定している時間に遅れているときに活用するスタイルです。
実際のリアル謎解きゲームでは、スタッフがプレイヤの状況を確認し、遅れているようなヒントを出したりしてくれますが、これが上手いこと再現されています。
詳しいコンポーネントの紹介については、下記にまとめていますのでご覧ください。
10作以上のシリーズあり
海外では、既に基本の『エスケープルーム:ザ・ゲーム』の他、10作以上のシリーズ作が発売されています。
殺人事件をテーマとしたもの、カジノをテーマとしたもの、2人プレイ専用等、様々なアプローチがされていますが、個人的に注目しているのはVRゴーグルがコンポーネントに含まれる『Virtual Reality』。
こちらは、実際にこのゴーグルを使って情報収集して脱出することになるみたいです。
日本語版への展望
実はドイツ語版『Escape Room: Das Spiel』は持っていました。
しかし、収録されている3つのシナリオの内、1つをクリアしただけで手放してしまいました。
そう、言語依存です。
ほんもののリアル謎解きゲームの再現にこだわった結果、コンポーネントにたとえば新聞紙の切れ端みたいなものがあって、これがGoogle翻訳に掛けても、うまいこと読み取ってくれなかったのです。仕方なく、ドイツ語をせっせと打ち込みつつ解こうとしたのですが、制限時間60分以内に脱出できるわけもなく、日本語版が出たら書い直そうと決意したのでした。
あれから3年間。ジーピー社が日本語版に踏み切ってくださったことを、とても嬉しく思います。この基本がそこそこに売れて、第2弾、第3弾の日本語化も売れてくれることを願うばかりです。