5月16日、新宿歌舞伎町にあるn'Sameというレンタルスペースで、第1回『トランプ勉強会』を開催しました。
会のあれこれについては、細かく記録を取っているので、いずれ然るべき形でまとめる予定ですが、ここでは一参加者として遊んだゲームの感想を残しておこうと思います。
そもそもトランプ勉強会とは
様々なコンポーネントを持ち、見た目にも楽しいボードゲームを遊ぶのは楽しいことですが、52枚のカードで様々なゲームが楽しめるトランプも素敵なものです。
2014年に発売された赤桐さんの『トランプゲーム大全』を購入し、一度は、様々なゲームを遊ぼうと志しましたが、途中でテンションが落ちてしまい、放り出してしまいました。
ただ、もっとトランプゲームを遊びたい気持ちはくすぶりつづけていて、どうせ遊ぶなら時代順に系統だててしっかりと遊びたいなと思い、その気持ちを草場純さんに打ち明けたところ「やりましょう」と快諾いただき、トランプ勉強会発足となりました。
カーネフェル
記念すべき第1回において、最初に遊んだのは『カーネフェル』です。
ルールが分かっているゲームとしては最古の部類になり、トリックテイキングにおいて切り札という概念が初めて登場したゲームとしても知られています。
実際に遊んでみた感じとしては、かなりデタラメと言うか、エレガントという概念の対極にあるようなゲームだと感じました。まず、カードの強弱が独自すぎて、これを覚えるのが大変です。と言うか、複雑過ぎて覚えられないので、インストの段階で各自が手元のメモに、強弱の関係性を書き記し、それぞれのメモを見ながら遊ぶことになりました。
切り札の概念も、現在のそれとはかなり異なっており、呼称が同じなだけで、むしろ別物です。個人的には、切り札が出てきた最初のゲームを遊んだと言うより、切り札がいまの形になる前のゲームを遊んだという印象です。
と、難解なわりに、手札は5枚で、さっくり終わるのでゲームを覚えるコストのわりに楽しめる時間が少ない感じです。ただ、手札が5枚ということは、それだけランダム要素が高く、実力要素と運要素が半々くらいな印象で、飲みながらでも遊べるギャンブルゲームだったのかなと感じました。
アリュエット
フランスで遊ばれていたトリックテイキング『アリュエット』です。
『カーネフェル』と比較すると、強弱の関係性が分かりやすく整理されており、ランクに関しては洗練されていると感じました。
斜向かいに座ったプレイヤとタッグを組むのですが、お互い持っている手札を通すことが許されています。ただし通しにはルールがあって、たとえばウィンクをするだとか、天井を見上げるだとか、カードごとに決まっています。これを楽しく遊べるかどうかで、かなりプレイ適性が問われることでしょう。
また、勝利するのは最もトリックを稼いだプレイヤなので、2人で4トリックずつ取っても、相手の片方に3トリック取られたら負けてしまいます。どう、勝利を寄せるかがポイントです。このあたりの調整は悩ましく面白いと感じました。
ランクは分かりやすくなりましたが、ランクと通しの関係性についてはメモを見返す必要があり、結局、参照性という観点では『カーネフェル』と、どっこいどっこいでは? と感じました。
ランクを番号順にシンプルにして、通し(ウィンクするとか、片手を挙げる等)を、すべてカードに書いたものがゲームマーケット新作で発表されたとしてもおかしくないなと感じました。
終わりに
第1回『トランプ勉強会』は秋山を含め参加者は計5名でした。
これからこの会が、どうなっていくのか楽しみです。