ニンテンドースイッチで『Slay the Spire』というゲームを遊びました。
凄まじい中毒性を持っており、注意が求められるゲームです。Steam版やiPhone版もリリースされています。
ゲームを知ったきっかけ
このゲームを知ったきっかけは、ミヤザキユウさんのnote記事です。
以下のくだりを読んで強い興味を覚えました。
Slay the Spireのプレイ感は既存のジャンル名に収められない発明だと僕は思うが、「ローグライクとデッキビルディングのかけ合わせ」と説明されることが多い。
https://note.com/zkmymkz/n/n461a5a58ff3a
(中略)
端的に言うと、ローグライクにもデッキビルディングにも中毒性があるからだ。中毒性×中毒性=スゴい中毒性というわけだ。
ローグライクゲームとデッキ構築に強い中毒性があるのは完全に同意です。
『風来のシレン』『トルネコの大冒険』『チョコボの不思議なダンジョン』『片道勇者』には何百時間、吸い取られたことか分かりません。
『ドミニオン』も何回、徹夜したか覚えていませんし、デッキ構築とはちょっと違いますが『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』も、死ぬほど遊びました。
少し話が逸れましたが、好きなものと好きなものを掛け算されたら面白くないわけがない。手を出すな? スゴい中毒性? いいじゃん、やってやろうじゃん。
そう思ってダウンロードして遊び始めました。
ちなみにミヤザキユウさんのnote記事はどれも面白いので、noteをやっているボードゲーマーな方はフォロー推奨です。
ゲームの感想
感想……と、言っても、もうだいたい言いたいことは伝わったような気がしますし、ゲーム自体に関しては、ミヤザキユウさんのブログをご参照ください。
敢えて付け加えるとするならば、という観点で時間泥棒について考えてみましょうか。
ついつい遊んでしまって、大事な時間を浪費させられてしまう。そんな魅力的で中毒性の高いゲームをして時間泥棒と呼んでいます。
私は触れていませんが、ひとによってはパチンコやパチスロが時間泥棒だという方もいらっしゃるでしょうし、麻雀が時間泥棒だという方もいらっしゃるでしょう。
かつて、ゲームの小ジャンルのひとつに、やりこみ系というのがありました。
具体的なタイトルで言うと、たとえば古くは『ファイナルファンタジー5』や、未プレイで恐縮ですが『魔界戦記ディスガイア』などが挙げられます。やりこみ系の条件としては、単にラスボスを倒してクリアすることが目的ではなく、クリア後もレベル上げやアイテム集め等、遊び尽くす要素を盛り込んでいること、です。今風の表現だと、多様なトロフィー集めができる、でしょうか。
「かつて」と書いたのは、ソーシャルゲームの登場によって、やりこみ系が普遍化したと言うか、拡散し浸透したからです。『艦これ』然り、『グラブル』然り、『FGO』然り、次から次へと新要素が実装され、やりこみに文字通り限界……終わりがなくなったのです。
やりこみ系ゲームがなくなった現代、新たに台頭したのが『Slay the Spire』のように中毒性の高い、時間泥棒系のゲームではないでしょうか。
ローグライクであるが故に、ゲームオーバーを迎えると初期状態にまで戻されることになりますが、カード同士が持つシナジーへの習熟度や敵の動き、ゲーム中の細かな選択肢や判断。やりこむことによって、プレイヤーは経験を蓄積し、ゲーム内のキャラクターがではなく、プレイヤー本人がレベルアップしていきます。
そういう観点では『モンスターハンター』も近しいかもしれません。と言っても、モンハンは『2G』しか遊んでいないので、最近のは分かりませんけれど。
終わりに
つらつらと書きましたが、ゲーム史に残る記念碑のひとつとなりうるタイトルだと感じています。
多くの時間を奪われはしましたが、触れることができて良かったです。