雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ゲーム『和階堂真の事件簿 処刑人の楔』の感想

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 スマートフォン向け推理アドベンチャーとして配信されている『和階堂真の事件簿 処刑人の楔』を遊びました。
 基本無料のアプリで、課金すると広告が消え快適にプレイできます。

ゲームの概要

 昭和の雰囲気が残るゲームが好きです
 具体的には1983年の『ポートピア連続殺人事件』に始まる堀井ミステリー三部作や、1987年の『 新宿中央公園殺人事件』に始まる《探偵 神宮寺三郎》シリーズなど。
 最近も1986年の『刑事J.B.ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ』を遊びましたが、面白かったです。



 本作は2020年のスマートフォン向けゲームではありますが、全編がドット絵で構成されており、しかも舞台が1983年というこで、この時点でテンションが上がります
 物語は隠居した元刑事の老人が、若かりし日に追った首なし殺人事件についてを孫に語る場面から始まります。ゲームの、ほぼ全編が、この回想シーンで締められており、プレイヤーは刑事和階堂を操作し、現場を探索し、関係者に聞き込みをかけ、事件の真相に迫ることになります。

聞き込み重視のデザイン

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 こちらは実際の画面。分かります? ドット絵最高ですね
 形式としては、いわゆる画面内をタップして、該当する箇所をチェックするタイプではなく、和階堂を左右に移動させ、立っている関係者に話しかけ、聞き込みを行う横スクロール型です。
 聞き込み重視なので、いわゆる選択肢総当たり系ではあるのですが、他ゲームと一線を画すポイントとしては、聞き込みリストがセットできるということです。つまり、被害者について聞きたいのか、現場の遺留品について聞きたいのか、質問内容をセットしたうえで語り掛けると、その項目に対して答えてくれるのです。新情報を得るとセットできる質問内容が増えるので、その質問を、今度は別の人物にぶつける……と、そんな仕組みです。
 煩雑と言えば煩雑ですが、ひとつの場所で得られる新情報の数は明示されており、無駄に歩き回る心配はありません。また、定期的に推理や物語を整理することで、事件がどこまでクリアになったか再認識しやすく、またセットできる質問内容も調整されるので、煩雑すぎるということはありません

意外な真相、驚きの結末

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 エンディングでびっくりしますよ、みたいなことを言っても仕方がないと思いますが、私は驚きましたし、十分に楽しめました
 やっぱりミステリ作品のひとつの華ですよね、こういう展開。
 昔の推理アドベンチャーを思い返すテイストと相まって非常に楽しめました

終わりに

 冒頭にも書きましたが基本無料のアプリとなります。
 推理に失敗する度に広告が入って、一時ゲームが中断されるので、気になる方は課金も良いでしょう。私は第2章か第3章で、最初に推理失敗した時点で「この時点で十分に面白い、シリーズ第2弾も作っていただきたいし課金しよ」とポチりました。
 次回作、楽しみですね……!