雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ゲーム『二ノ国:Cross Worlds』の感想

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 6月10日からサービスの始まったニノクロこと『二ノ国:Cross Worlds』を遊んでいます。
 スマートフォンで遊べるMMORPGです。新しくリリースされたソーシャルゲームは、ひと通り遊ぶようにしているのですが、これは際立って面白いので紹介させてください。

世界観がちょっと古くて馴染みやすい

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 分かりやすさを重視して「世界観」という言葉を選んでしまいましたが、実際はちょっと違います。
 もちろん「世界観」は「世界の観方や考え方」という意味であるなんてことを言いたいわけではなく、ただ単に「世界観」=「作中の設定や法則」が魅力的というわけではないですよ、ということを主張したいだけです。


 適切な表現が思い浮かばないのですが、設定はもちろん、キャラクターデザインやBGM、描画される背景の粒度、なにもかもを含めて、作品全体から醸し出される雰囲気が、ちょっと古くて馴染みやすいのです
 ストレートに伝わるかもしれない表現としては、ジブリ空間、でしょうか。
 原作未プレイなので『二ノ国』の世界には、今回はじめて触れるわけですが、なんだか、ずっと前から親しく付き合ってきたような、馴染みやすさを覚えます

それでいてゲームは今風

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 にも関わらず、実際に遊ぶゲームそれ自体は、今風なんですよね
 最近のモバイルMMORPGで言うと、システム的には『リネージュM』や『月光彫刻師』と変わりません。Twitterを見ると、本場の韓国ではジブリの皮をかぶったリネージュであることから「ジブリネージュ」と呼ばれてもいるみたいですね。


 と言うわけで、適度にオープンワールドしていて、オートでさくさく遊べる操作性を持ち、そして唐突にPK要素があって他プレイヤーを殺せたりもする自由度もあります。
『リネージュM』は、ちょっと遊んだのですが、序盤でつまづいてしまい、それっきりになってしまいましたし、『月光彫刻師』はもっと早くにやめてしまいましたが、ニノクロは世界観がふわっとしているのと、ストーリーが面白いのでついていけるんですよね

導入がスムーズ

 レベルの上昇と同時に、段階的にできることが増えていくのも悪くないと感じました。
 正直、最初から、ありとあらゆる要素を出されると、ついていけなくなってしまうというか、圧倒的な量の日課に押しつぶされてしまいます。しかし、オートでメインストーリーを進めつつ、合間合間にチュートリアルを入れられつつ、少しずつできることが増えていくと、なぜか馴染めるんですよね。
 好みのデザインです。

ただし、キャラ選択お前だけは許さない

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 と、ここまで概ね、褒めてきましたが、キャラ選択だけは絶対に許せません
 ゲームを始めると、5人のキャラクター……から1人を選ぶことになります。そして、その1人に対してキャラメイクを行なって、自らの分身としてゲーム内世界で生活します。
 キャラメイクの幅には限界があり、どうしても初期5人の枠から離れることができません。どうしたものか思い悩んでいるうちに、


自分の分身となるキャラクターを、この世界に放り込むのではなく、用意された5人の中から1人の冒険を見守る。そういうゲームデザインなのかもしれない


 という発想が宿り、5人のなかでいちばん可愛らしく、自らを天才と自称する少女を選びました。
 ときに傲岸不遜な彼女は魅力的で、その冒険を見守るようにして遊んでいたのですが、遊んでいる間、意外に難易度が高いなという気はしていました。
 現在、大妖精様と出会った後くらいなんですが、ついにメインクエストをまったく進められなくなってしまい、困りに困って、攻略Wikiを見て、そして、


 愕然としました。


 いや、すこし考えれば分かったはずです。
 確かにキャラ選択のときにジョブが明記され、派手なレーダーチャートがありました。しかし、まさか、ここまでキャラクターごとに個性がハッキリでているとは思いませんでした。


エンジニアは味方を回復できるヒーラー/サポーター。後方支援役として団体戦時は重宝されるけれど、ソロ評価は低い!?


 マジで、こういうのは先に言っていただきたいです。
 と言うわけで、エンジニアに名残惜しさを覚えつつ、ソロ評価の高いソードマンを選択。すると……、


え、最初から遊ばせるの!?


 と言うわけで、名声クエストのやり直しこそないものの、スキップできないメインクエストを最初からやり直すハメになりましたとさ

終わりに

 ようやくソードマンで、再び大妖精様との出会いまで戻ってきましたが、さすがに強いです。エンジニアと比較すると、圧倒的に遊びやすいなと感じます。可愛さには欠けますが(可愛さを求めるなら、ウィッチにすれば良かったかもしれませんが、さすがに3度目はありません)、遊びやすさには代えられません。
 と言うわけで、これくらい遊んでしまうほどの面白いです。最近のソーシャルゲームのなかではオススメです。
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 最後に。
 アキヤマという名前を選べなかったことは、未だにちょっと恨んでいます。