Nintendo Switchでゲーム『刑事J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダー』を遊びました。
懐かしいテイストの総当たり系推理ADVです。
ゲームの概要
J.B.ハロルドを主人公としたシリーズの第3弾。ではありますが、ナンバリングタイトルではなく、番外編とされています。
シリーズ第2弾『マンハッタン・レクイエム』のパラレルワールドで、もうひとつの事件が描かれています。
ゲームの感想
こんな奇妙な作品は、はじめて見ました!
わたしが遊んだのはNintendo Switch版ですが、原作のタイトルは『殺意の接吻~キスオブマーダー~another story of MANHATTAN REQUIEM』となっており、概要にも書きましたがシリーズ第2弾『マンハッタン・レクイエム』のパラレルストーリーとなります。
遊ぶためには『マンハッタン・レクイエム』の画像データを読み込む必要があり、登場人物はすべて『マンハッタン・レクイエム』に登場したキャラクターたちと同じ顔を持ちます。
しかし、世界観はまったく別物なので、『マンハッタン・レクイエム』では向かいのマンションに住む冴えない男が、『キス・オブ・マーダー』では敏腕の刑事に変貌しており面食らいます。
もちろんストーリーも別物で、被害者がサラ・シールズであることだけは同じですが、彼女の生い立ちや、彼女が死ぬことになった理由も、ぜんぜん別物です。
遊んでいると、どうしても『マンハッタン・レクイエム』の影がチラついてしまい、『キス・オブ・マーダー』の物語に入り込むことができませんでした。
正直、遊んでいるうちに慣れるかなとも思ったのですが、『J.B.ハロルド』シリーズは、キャラクター同士の人間関係が面白いゲームなので、肝心のキャラたちが前作と同じ顔をしていると、どうしても前作の記憶が入ってきて、理解を阻害するんですよね……。
システム面においては、かなり過去2作と比較すると改善されており、格段に遊びやすくなっているのですが、上述の弊害がおおきく、ストーリーに集中できませんでした……。
と言うか、この問題がなかったとしても、過去2作と比較すると、物語がだいたんにその様相を変えることがなく、わりと一本道感があって「あれ、シナリオライターさん変わったのかな?」というレベルで違和感を覚えました。
終わりに
好きなシリーズなので、それだけに残念に感じるポイントが多かったです。
傑作『マンハッタン・レクイエム』を先に遊び、その記憶が薄れたタイミングで遊ぶことをおすすめします。