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イマーシブシアター『NYAN公演 マスコミ向け体験説明会』の感想

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 7月24日に開催されたNYANさんのイマーシブシアター作品『NYAN公演 マスコミ向け体験説明会』を観劇してきました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

イベントの概要

より多くの方にNYANを知っていただく為のマスコミ向け体験説明会を開催いたします。 活動のご紹介をはじめ、様々な時空へと繋がる特別な会場で、これまで隠されていた「speakeasy OZ」の情報を引き出す実験を行います。

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02z406zqmvq11.html

 本作はNYANさんの活動開始5周年を記念した公演であり、観客(プレイヤー)がマスコミ関係者となり、NYANさんの5年間にわたる活動の振り返りを取材するという形式の作品です。
 7月24日の1日限りの開催ですが、参加費無料のトライアル公演とのことで、今後、再演される可能性はおおいにありえます。

イベントの感想

 NYANさんの公演に参加するのは2019年7月に開催された『GRAND OPENING PARTY』に続いて2回目です。
 当時の感想は、こちら。



 今回は、会場が非公開となっており、駅で待ち合わせてスタッフに話し掛けるところからはじまるという点において、とてもイマーシブシアター的です。
 コロナ対策のためか、観客の人数も制限されており、観客に対して役者さんの人数が多く、相対的にとても豪華な公演と感じました
 主催者がマスコミ向けに説明をするという性質上、説明的と言うか、解説が多めになっており分かりやすくも感じました。なかには上述の『GRAND OPENING PARTY』に対する解説も含まれており、2年越しに「あれは、そういうことだったのか」と得心したりもしました。
 役者さんのなかでは、羽嶋陽子さんが素敵でした。


 全体的に満足度が高くて、素晴らしかったです
 ただ、1点だけ不安定と言うか、脆さと言うか、恐怖を感じる場面がありました。
 それは、会場外です。
 演技中の役者さんと観客がふたりっきりになる瞬間があるのですが、やや居心地が悪かったです。観客に悪意がある場合、無防備な役者さんに干渉することができますし、そうでなくとも事故に巻き込まれる可能性があり、スタッフに守られていない役者さんを見守るのは心臓に悪いなと感じました。
 ただ、これは一般的な公演にも言えることですね。客席に座ったまま大声を出したり、立ち上がって舞台上に躍り出たり……やろうと思えば、いくらでも破壊できてしまいます。
 今まで、わたしのなかにそういう発想がなかったので気が付きませんでしたが、演劇というものは実に壊れやすい作品形態なのかもしれません。

終わりに

 公式ハッシュタグが終スピということで、一連のシリーズとして一区切りついたのかもしれませんが、まだまだ拡大の余地があると思いますし、次の10周年を目標に、これからも長く活動いただければと願うばかりです。