雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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終わりのない旅に終わりを見出す『押すな』『先細る枝』の感想

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 梧桐重吾さんの折本ゲームブック『押すな』『先細る枝』の2作を遊びました。
 どちらも非常に面白かったので感想を書きます。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

『押すな』の感想

 BOOTHの紹介で「手始めに作風をつかむなら」と記載があったので、まずは、ここから着手しようと思って遊びました。
 遊びはじめてすぐに仕掛けに気付き「なるほど、そっちがそのつもりなら、こっちもやる気だぞ!」と腕まくりしましたが、ものの10分で陥落、ゲーム終了を迎えてしまいました。
 ひと捻りが過不足なく効いていて、まさしく「手始めに作風をつかむなら」にバッチリだなと感じました

『先細る枝』の感想

 傑作、ではないでしょうか
 途中で仕組みが分かってから、楽しく読みはじめたのですが、読めども読めども終わりが見えず困惑しました。
 多重に張り巡らせた思惑を掻い潜るような楽しみ方があって、攻略する快感を覚えました。
 クリアに要した時間は30分
『押すな』と同じく、紙1枚だけの折本なのですが、見た目以上の分量があります

終わりに

 梧桐重吾さんの存在は、2020年9月にFT新聞に掲載された『パラグラフジャンプを超えて』で知りました。
 印刷したものの、文字が小さくて今日まで積んでしまっていました。そろそろ気合を入れて着手しよう! と思ったものの、調べてみたらもう少し気楽そうな作品があったので『押すな』と『先細る枝』から着手した次第です。
『先細る枝』が傑作だったので『パラグラフジャンプを超えて』も楽しみです。