雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

ハンドアウトのない2人用マーダーミステリー『古の姫君とショゴスの囚獄』の感想


 鳥村居子さんのゲームマーケット2021秋の新作『古の姫君とショゴスの囚獄』を遊びました。
 2人専用のマーダーミステリーです。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

 しっかりとした箱入りで高級感があります。
 プレイヤーは2人、GM不要で遊べるパッケージ型のマーダーミステリーです
 ハンドアウトが存在しないことが特徴で、ゲーム中、プレイヤーは内容が同一のシナリオブックを手にすることになります。

ゲームの感想

 ハンドアウトがないってどういうこと!?
 と、興味を持ちつつ遊びましたがヒントは箱裏に書いてありましたね。

遊ぶにはインターネット回線に接続してYoutube動画を再生できる端末が必要です

 ということです。
 わたしは自宅で遊んだので、特に不都合はありませんでしたが、外出先で遊ぶ予定の方は、イヤホンを用意しておくことをお忘れなく……!


 ゲームとしては、端的に言って好みから外れました。
 雰囲気は最高なのですが、変な話、雰囲気が良ければ良いほど、現実に存在する自分からかけ離れていくというか、自分自身を「姫」だと捉えることができませんでした。結果、ゲームの最後まで没入感が得られず、ファンタジー世界に存在する姫を俯瞰しているプレイヤーで在り続けました。
 考えてみると、多くのマーダーミステリーは現実世界を舞台としています。ファンタジー要素を持つ作品も、味付け程度だったり、あるいは魔法的なものを違和感に感じないよう、じっくりと説明されていたように感じます。
 本作はハンドアウトが存在しないことから「キャラクターシートの長文を読むのが苦手!」という方にもオススメしやすいのですが、わたしのような文字情報を重視するプレイヤーには、向かなかったのかもしれません。

終わりに

 と言うわけで、わたしの好みではありませんでしたが、雰囲気は抜群ですし、上述の通り長文が苦手な方には、オススメしやすいです
「わたし向きかも!?」とピンと来た方は、ぜひお試しください。