雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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アズールのキースリング最新作『Miyabi(ミヤビ)』の紹介

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 エッセンシュピール2019で発売された新作『Miyabi(ミヤビ)』を紹介します!
 デザイナーは、近年『アズール』で一斉を風靡したミヒャエル・キースリング。『アズール』を連想させる味わいを残しつつ、子ども向けゲームに強いパブリッシャーであるHABA(ハバ)から出ているので、ボードゲームに慣れていない層でも楽しめます
 タイトルロゴを見るとbがGっぽく見えるので「宮城!?」となりますけれど、正しくは「雅」です。日本庭園を作るゲームです。

ゲームの目的

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 プレイヤーは庭師となって、最高の日本庭園を手掛けることを目指します
 写真は、2人で遊んだときのゲーム終盤の様子です。個人ボードのうえにタイルを配置していって、自分だけの日本庭園を手掛けます。

ゲームの遊び方

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 まずは、各プレイヤーに個人ボードと、灯籠トークンを6つ配ります。
 ゲーム開始時は、まだ何もないまっさらな状態ですが、ここにタイルを配置して、自分だけの日本庭園を作り上げていくことになります。


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 ラウンドの開始時に、規定数のタイルを山からめくって場に表向きで公開します。
 2人プレイの場合は、L字タイルが2枚、長タイルが2枚、中タイルが4枚、短タイルが4枚の計12枚です。1ラウンドは6ターンから構成されており、1ターンに1つずつ、スタートプレイヤーから順に、場に公開されているタイルを獲得していきます。
 3~4人プレイの場合は、もう少し多めに公開します。公開する数量は、サマリーに書かれています。
 右上の盆栽は、スタートプレイヤーマーカーです。


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 獲得したタイルは、即座に個人ボードに配置します。
 各タイルは配置できる場所が決まっており、たとえば小屋のアイコンが描かれたタイルは、上から2行目にしか配置することができません。
 配置を終えたら、そのラウンド、その段に配置済みであることを示すために灯籠トークンをボード外からボード上へと移動します。


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 こちらは、3ターンが経過したところ。
 タイルは重ねて配置することもできます。と言うか、重ねて配置することで高得点が得られるので、いかに土台を作っていくかがポイントになります。


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 箱の底には、サマリーとして、タイルの一覧がプリントされています。
 アイコンの種類によって、存在するタイル数が異なるので、これを頭に入れておくと、希望があるのかないのかが分かります。
 ただ、4人プレイの場合は、最終的にすべてのタイルが場に出てきますけれど、2~3人プレイの場合は、最後まで山札に眠ったまま、場に出てこないタイルもあります。

得点について

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 こちらは得点トラック。
 ボードの上部にあるのはラウンドマーカーで、4人プレイの場合は4ラウンド、3人プレイは5ラウンド、2人プレイは6ラウンドでゲーム終了です。
 得点は2つのキューブで管理します。トラックは1から50までしかないので、51点以上になったら、もう片方のキューブを使っていきます。


 得点は、計3種類の方法で得られます。
 ひとつはゲーム中、タイルを配置するたびに発生するもの。これは、アイコン数と階層の掛け算から求められます。
 たとえばL字タイルはアイコンが3つ描かれていますが、これを第1階層に配置すると3点になり、第2階層の場合は6点です。
 タイルは第5階層まで配置できるので、最大で1ターンに15点を得られることになります。


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 ふたつ目はボーナス点です。
 ゲーム中、最初に第5階層にタイルを配置したプレイヤーは、対応するアイコンに応じてボーナス点が貰えます。ボーナス点は、アイコンによって5点から10点に分かれています。


 最後は、ゲーム終了時のマジョリティ点です。
 個人ボードのいちばん左に注目してもらえると、金の小判と銅の小判があるかと思うのですが、個人ボードを真上から見て、確認できるアイコン数が最も多いプレイヤーは、金の小判に書かれている数のマジョリティ点が貰え、2位のプレイヤーは銅の小判に書かれている数のマジョリティ点が貰えます。

ゲームをより楽しむために

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 基本ルールは以上です!
 インストに要する時間は5分から10分くらいでしょうか。プレイ時間はだいたい45分なので、インスト含めて1時間以内で楽しめるゲームです
「これだけでは物足りない!」ですとか、「もっとこのゲームを楽しみたい!」という方には、拡張ルールが同梱されています
 計5種類ある拡張ルールは、1つずつ入れても良いですし、組み合わせてもOKです。
 5つ全部入れると、悩みどころが倍増どころではないので、ヘビーゲーム好きでも楽しめる複雑なものに化けます!

終わりに

 と言うわけで、今日はキースリングの新作『Miyabi』ご紹介でした。
 既に、すごろくやさんから原版の取り扱い及び、日本語版の取り扱いが告知されており、日本で遊べる日も近いことでしょう。非常に面白いので、遊べるようになったら、是非、遊んでみてください。